先月11日春季大会第4戦が行われた。4月の開幕以降順調に連勝を重ねてきた慶大。今試合の対戦相手は筑波大学。慶大の実力が試される相手である。試合は42-19で慶大が勝利を収め、見事全勝で関東大学春季大会のグループ優勝を果たした。

筑波大のキックオフで始まった前半。巧みなパス回しで前半7分筑波大が先制トライを挙げる。試合は筑波大のペースで進み、13分にもトライを奪われ、リードを許すことになる。試合の流れが変わったのは前半21分。ラインアウトからボールを受け取ったCTB栗原(環2)がトライを決める。37分にはゴールライン前で両者の攻防が続いたが、最後はPR細田(商4)がボールをねじ込みトライを決める。続く40分にもゴールラインでの素早い展開からCTB堀越(総4)がトライ。序盤こそ筑波大にリードを奪われていたものの、3トライと確実なコンバージョンキックで見事逆転し、前半を折り返す。

このままの勢いで点差を広げたい慶大。キックオフ直後の後半1分、FW永末(法4)がラックのサイドを突破し、そのままトライ。後半8分、パス回しで攻める慶大はゴール前で素早い展開を見せ、サイドを抜けたWTB權正(法4)がトライを決める。
 
後半は慶大のペースでの試合展開だったが13分筑波大にトライを決められる。その後はミスやペナルティが多くなり、両校ともボールをキープできず、試合は膠着状態になる。それでも慶大は後半30分、相手のゴール前でスクラムからこぼれたボールを拾い、LO辻(文3)がトライを決め、4連勝を果たした。
 
試合序盤は筑波大のペースであったが、持ち前のスクラムやブレイクダウンで試合の主導権を握ることができていた。その一方で、ラインアウトでのミスといった課題もみられた。

次週18日に予定されていた中大戦は、中大の大会出場辞退によって不戦勝となった。そのため今試合が大会最終戦となった。4戦を戦い抜いた慶大は全戦白星で優勝を飾った。
(高井日菜子)