アイスホッケー早慶定期戦が先月13日、新横浜スケートセンターで開催され、慶大は最終Pに意地を見せるも3-7で敗れた。
 
慶大は4月の秩父宮杯で宿敵早大から42年ぶりの勝利をあげているだけに例年以上に早慶定期戦での歴史的勝利に期待が寄せられていた。
 
第1P、試合開始30秒経過前にペナルティーで主将・FW安藤直(政4)を欠き2分間、数的不利の中、開始3分経たずして、左サイドを崩され先制点を許す。早大は攻撃の手を緩めることなく右サイドからダイレクトでゴールマウスを襲い、序盤2点を追いかける展開となる。慶大は早大の硬い守備の前に好機を演出するも1点が遠く、我慢の時間が続く。その後も、17分にFW長谷川(政2)、18分に安藤直を欠くも約1分間4選手で必死の守備を敷き、早大の素早い攻撃をしのぐ。
 
第2Pも早大ペースで試合が進む。17分、相手の突破を許す場面も3人で挟みピンチの芽を摘むなど必死のディフェンスを見せるも攻撃に繋げることができない。9分には左サイドから追加点を奪われ、点差は3点に広がる。その後も早大にパックを持たれる展開が続き、流れを引き寄せることができない。FW永田(総3)がパックをキープしゴール前まで攻め込みチャンスを作るも、数少ないチャンスを決めきることができず第2P終了時まで無得点に封じられる。
 
最終第3P、FW滝(政3)と安藤直の息のあった攻撃で早大ゴールに襲いかかる。8分、FW田中陸(政2)が待望の1点目を決める。この勢いに乗り点差を縮めたいところであったが、直ぐさま1分間で2点を奪われ、点差を詰めることができない。15分、FW十文字(商2)の強烈なシュートが決まる。奇跡の大逆転勝利を信じ、慶大はゴ―リーをベンチに戻し、6人全員攻撃の奇策を講じる。一時2点差まで迫る猛攻を見せるも試合終了前1分間で2度のカウンターで、無情にもゴーリーのいないゴールにパックは吸い込まれ、点差は縮まることなくタイムアップ。第3Pの猛攻も虚しく、悲願の早慶定期戦での勝利とはならなかった。
(香西朋貴)