2‌0‌1‌4年にはじまった、学生部国際交流グループ主催「慶應ともだちプログラム」が、今春で6回目を迎える。当プログラムは、慶大に交換留学生として学びに来ている留学生と慶大生がペアを組み、学期を通して「ともだち」として親睦を深めるのがねらい。慶大生に対しては、春と秋にそれぞれ募集がかけられる。国際交流を行う学生団体「KOSMIC」が共同で主催しており、所属する多くの学生が当プログラムに参加している。慶大生はペアになった留学生の学習の手助けをすることはもちろん、休日に観光地に足を運んだりして、留学生を「もてなす」ことが求められる。

慶大生と留学生のペアはグループに分けられる。グループ分けは事前にプロフィールをもとにして行われるため、アニメ好き、映画好き、など共通の趣味を持った者どうしで様々な計画を立てることができる。各グループで、留学生が帰国するまでの間、積極的に交流をする。留学生だけでなく、慶大生どうしのつながりを深めることができる点も大きな特徴だ。

当プログラムでは、以下のような人材が参加するにふさわしい。1つは、留学生との交流に関心がある人。2つは、留学生と密なコンタクトを取り続けることができ、グループ活動を率先して行える人だ。過去には「留学生となかなかコンタクトがとれなかった」というフィードバックが多いそうだ。アルバイトやサークルで忙しい時でも、「ともだち」として責任をもって留学生側にはたらきかけ、双方向のコミュニケーションをとり続けることが重要である。

担当者の上田さんによれば、留学生は日本そのものや日本の文化に強い関心を持っているものの、海外では慶大の知名度は高くなく、全員が慶大を目指して留学してきているわけではないという。慶大生として慶應義塾そのものの魅力を留学生に伝えるのも、当プログラムに参加する醍醐味の一つかもしれない。

また当プログラムを主催する国際交流グループは、三田キャンパスで平日の昼休みに不定期で「The Weekly Gathering@Lounge」という交流の場を設けている。だれでも自由に参加でき、留学生と自由に会話をすることができる。気軽に交わすお喋りの楽しさを実感できるであろう。

「留学生と、ともだちになりたい」という強い意志を持つそこのあなた。次回今秋に、ぜひ当プログラムに参加してみてはいかがだろうか。
(下村文乃)