第65回早慶アメリカンフットボール対抗戦が先月29日、駒沢陸上競技場で開催された。一昨年は17-31で、去年は14-19で敗北している慶大は早慶対抗戦3年ぶりの勝利を目指したが14-31で敗戦となった。
第1Q、早大の攻撃からスタートした試合は序盤、早大の攻撃にファンブルや反則などが目立つ。敵陣20ヤードの位置で攻守交代すると早大の反則で敵陣5ヤードまで進み、K廣田(理3)が確実にキックを決め3点を先制する。続く早大の攻撃も必死のディフェンスで防ぎ、流れを渡さない。再び廣田が45ヤードのキックを決め6-0と早大を突き放す。
第2Q、開始直後に早大にファーストダウン更新をされると、ロングパスを決められタッチダウンを許す。続くトライフォーポイントのキックも決められ6-7と逆転されてしまう。追いつきたい慶大はパスを狙うも、早大にインターセプトされるなど悪い流れを断ち切れない。その後、細かいパスを繋ぎ、ファーストダウンを獲得。流れを作ると早大の反則も重なりチャンスを迎える。しかし、ロングパスを惜しくもキャッチできず得点を奪うことができない。
慶大のパントで攻守交代となると早大のランや連続のパスでゲインを許す。完全に早大の流れとなるが、ここでロングパスをDB岩間(商4)がインターセプト。慶大ベンチ、応援席は大きな歓声に包まれた。前半は6-7のまま折り返した。
第3Q、早大の攻撃が牙をむく。慶大が攻めきれずパントで攻守交代となると早大のランを止められず大きくゲインされる。ゴール前3ヤードまで攻め込まれるとそのまま押し込まれタッチダウンを許し、6-14と差を広げられてしまう。
意地を見せたい慶大は連続でパスを成功させ、最後はQB小田(商4)からTE冨永(商4)へのパスでタッチダウン。トライフォーポイントはキックの1点ではなく2点を狙いに行き、またしてもパスを冨永がキャッチ。2点を奪い、14-14と同点に追いつく。
同点で迎えた第4Q、なんとか勝ち越したい慶大であったが早大の攻撃を止めることができない。早大はランで大きくゲインし、タッチダウン。トライフォーポイントのキックも決められ14-21と勝ち越しを許す。すぐさま追いつきたい慶大であったがオフェンスがうまくかみ合わず、攻守交代。さらに勢いに乗る早大のランを止めきれず、ゴール前まで押し込まれるとタッチダウンを決められ14-28とさらに差を広げられてしまう。
最後まであきらめず果敢に攻め込むも、反撃むなしく差を縮めることのできぬまま試合終了。3年ぶりの早慶戦勝利の悲願はかなわなかった。
(世古宗大士)