早慶対抗陸上競技会が今月11日、日吉陸上競技場で行われた。時折強い雨が降りしきる悪天候の中、慶大競走部はフィールド競技で圧倒するも早大に対しトラック競技での成績が振るわず、3連覇を逃した。
この大会は各競技の順位によってチームに得点が与えられる。フィールド競技の走高跳では石川遼(環1)が悪天候の中、自己ベストを超える大会記録タイの2m08で優勝。今回が最後の早慶戦となった野田涼平(環4)は棒高跳で3連覇を達成し、有終の美を飾った。その他にも走幅跳、円盤投、やり投で優勝。フィールド競技にて慶大が挙げた総得点27.5点のうち22.5点を獲得し、大健闘を見せた。
トラック競技では、対抗1500mで中谷浩崇(理3)が終盤まで早大の選手と争い、2位入賞。しかしトラック競技は早大に追い上げられ、優勝の行方は最終種目の4×200mリレーに委ねられた。両校の校歌斉唱が行われるなど大会一の盛り上がりをみせ、慶大は最後の一周まで早大と競ったが勝利することはできず、早大に3年ぶりの優勝を許した。
またOP男子800mでは、ロンドン五輪に出場するなど長年にわたり日本陸上界を引っ張ってきた塾員の横田真人(富士通)の引退レースが行われた。横田は見事1着でフィニッシュし有終の美を飾った。ゴール後にはかつてのチームメイトから花束の贈呈、胴上げで祝福される一幕も見られた。
来年の早慶対抗陸上競技会も、体育会競走部100周年を記念し日吉陸上競技場での開催が予定されている。
(香西朋貴)