先月25日に行われた早慶バスケットボール定期戦、立ち見が出るほどの客が入り大いに盛り上がりを見せた中、慶大は79―65で勝利した。

第1Q、慶大は立ち上がりからリバウンドやパスでミスを連発。早大のスピーディな攻めも止められず、スリーポイントエリア内外から得点を決められてしまう。後藤(環4)の活躍で食らいつくも孤軍奮闘の感は否めず5点差で終えた。

続く第2Qも、攻めてはタフショットを打つ悪癖、守ってはインサイドからの失点で一気に点差を広げられそうになるが、これで気合いが入ったのか慶大はリバウンドで力強さを見せ始め、さらに勢いに乗った攻めで2点差まで詰め寄った。

依然ビハインドながら迎えた後半第3Q、慶大はサワ(環3)と高橋(政3)を中心にインサイドを攻略し、前半慶大オフェンスをけん引した後藤も要所でシュートを沈め、両者一歩も譲らない点の取り合いへと発展。同点のままこのクォーターを終え、勝負の行方は第4Qに委ねられた。

そして最終第4Q、アウトサイドシュートの不調に苦しんでいた早大が、頼みの綱であるドライブ中心のオフェンスでもターンオーバーを連発し始める。一方リバウンドとポストディフェンスでタフさを維持した慶大は、すかさずサワが連続5得点を挙げ流れを引き寄せると、高橋の連続4得点などで一挙11点差に。残り1分半から仕掛けられたファウルゲームにもペースを乱さず慶大は快勝。見事な試合展開で3年連続の定期戦勝利を飾った。
(辰巳龍)