慶大は序盤苦しんだリーグ戦前半を5位で折り返した。アミノバイタルカップは早大の前に敗北し、3年連続で全国への道が断たれた。
第10節の対戦相手は流経大。風下の慶大は前半2分に先制を許すと、19分に追加点を許し、前半を2点差で折り返す。後半、風上に立った慶大が反撃を開始。13分にPKをFW山本哲(政4)が決めると、後半アディショナルタイム、DF溝渕(環4)が頭で押し込み劇的な同点弾。慶大が土壇場で追いつきなんとか勝ち点1を奪取した。
前期最終戦の相手は駒大。勝利で締めくくりたい慶大は前半6分にDF豊川(総4)のゴールで先制。しかし後半に入ると流れは一転。立て続けにFKから失点を許した慶大は前節に続き劣勢に。しかし後半34分、山本哲の2試合連続弾で試合を振り出しに戻した。頼れるエースの活躍で苦しみながらも勝ち点1を獲得し、慶大は前期を5位で折り返すこととなった。須田監督は試合後、「煮え切らないゲームだったが最後に勝ち点を取れたのは後期に繋がるはず。後期開幕までに失点が多いという課題に向き合い準備をしたい」と語った。
アミノバイタルカップ初戦は城西大戦。慶大は下級生を中心としたメンバーで挑んだ。前半41分にMF加瀬澤(総4)が個人技で持ち込み先制すると、後半にはFW片岡(総3)が追加点を奪った。若い選手にとっては貴重な機会となった。
勝てば全国大会出場が決まる2回戦は宿敵早大との対戦。リーグ戦では勝利したがこの日は終始早大ペース。早大MF相馬のCKからDF熊本に頭で合わせられるという全く同じ形で2失点。セットプレーからの失点が響き、全国への切符をつかむことはできなかった。
(阿部統・安田直人)