自然科学研究教育センター主催の第30回サイエンス・カフェが先月12日、日吉キャンパス来往舎シンポジウムスペースで開催された。法学部専任講師の小野裕剛氏が講師を務め、バードウォッチングの楽しみ方や鳥を見分ける方法などを語った。後半は、実際に日吉キャンパスを散策した。
バードウォッチングの楽しみは鳥の姿を見ることだけではなく、美しいさえずりを聴いたり、見つけた鳥の観察リストを作ることにも見いだせるという。「鳥を見つけるにはデータを集め、分析をすることが不可欠。隠れている鳥を探すことはまさに知的なゲームである」と小野氏は語った。また、同氏が研究している動物の毛の濃色、淡色のパターンについての発表もあり、鳥を見分けるうえで重要とされる体の模様について説明された。
参加者の約半数はバードウォッチングに初めて参加する人々であり、日吉で観察できる鳥の種類やバードウォッチングに適した双眼鏡の選び方、使用方法などの説明を受けた。参加者がシジュウカラという小さな鳥を発見した際には写真に収めたり、双眼鏡で動きや模様を観察し楽しむ場面もあった。