留学生との交流深める

国際センターによって今秋、慶應ともだちプログラムが開始された。これは塾生2、3人と留学生3人がグループを組み、3月までの半年間、自由に交流を行うものである。

欧米の大学ではバディと呼ばれる制度が一般的にあり、留学生とペアになった現地の学生が学習面・生活面でのさまざまなサポートを行う。慶大には今までこうした制度がなく、留学生・塾生の両方からの声を受けて同プログラムが始まった。より多くの人と接することができるように、ペア制ではなくグループ制が採用されている。

初の試みということもあり、今回は慶大から派遣交換留学生として派遣されたことがある者、国際センターによる各種プログラム(春季・夏季短期海外研修プログラム、延世・復旦・立教・慶應リーダーシップフォーラム、 短期日本学講座)への参加経験がある塾生を対象に募集が行われた。塾生107人と留学生は135人の計242人が参加している。

留学生の中には日本語研修課程に属する人や英語圏以外からの学生も含まれるが、コミュニケーションの中心は英語だ。近年日本に留学し、日本語ではなく英語で日本やアジアのことを学ぶ留学生が増えており、留学生にとって英語で日本の学生とコミュニケーションできる場の重要性が高まっている。

プログラムを主催する学生部国際交流支援グループの上田課長は「慶應ともだちプログラムはサポートというよりも『ともだち』という身近な形でお互いに接することが目的とされている。これを今後のコミュニケーションのきっかけとしてほしい」と話した。プログラムは来年度以降も実施の予定だ。