秋雨に包まれる10月某日の三田キャンパス。雨宿りに東門の下で待ち合わせをし、そこに現れたのは今月のキャンパスアイドル佐伯和佳奈さん(文2)だ。こちら側に気付くと、雨雲さえ一掃してしまいそうな爽やかな笑顔で「よろしくお願いします」と挨拶をしてくれた。
その表情の豊かさは、演劇から来ている。中学・高校ともに演劇部に所属し、現在では上智大学のソフィア・シェイクスピア・カンパニーという、シェイクスピアの英語劇を上演する劇団に所属している。学部の美学美術史学を専攻した理由も「専攻の中で演劇を研究できるゼミがあり、学ぶ環境が整っていたので」とのことだ。
また今年の夏には、ケンブリッジ大学のダウニング・コレッジへの短期留学も経験した。「現地の講師からシェイクスピアなど英文学に関して学べる点に惹かれ、行くことを決めました」と彼女は話す。留学の最後には集大成として彼の四大悲劇の一つである『マクベス』を学生たちで発表した。その際、佐伯さんはマクベス夫人役を演じたという。
塾内では、スチューデント・カウンセラーズと関西学生会という二つのサークルに所属している。特に後者では、今月の三田祭でたこ焼きの屋台の出店を行う予定だ。神戸出身である彼女は「たこ焼きをだし汁に浸けて食べる明石焼きは地元の名物料理なので、皆さん是非食べに来て下さい!」と模擬店の魅力を宣伝した。さまざまな活動に対して意欲的に取り組む彼女の姿に、今後も目が離せない。
(T-L)