慶大の教授らが講師を務める
新川崎タウンキャンパスで先月20日、「第6回 科学とあそぶ幸せな一日」が開催された。科学、あそぶ、幸せをキーワードに、 子どもたちに科学の楽しさを気軽に体感してもらうことが目的だ。慶大理工学部の教授らによるワークショップや実験教室が開かれた。
光で声を伝える光糸電話を作るワークショップ「光通信!光糸電話を作ってみよう!」では、山中直明教授が講師を務めた。懐中電灯から発せられた光を発信機であるプラコップに付いたアルミ素材で反射させ、受信機側に付いているソーラーパネルにあてる。この時に起きる反応により、発信機とつなげたCDプレーヤーから音声が発せられる仕組みだ。子どもだけでなく保護者も興味を持った様子で、制作の過程を見守った。
眞田幸俊教授が講師を務めた「地デジアンテナを作ろう!」は、うちわで地上デジタル波のアンテナを作るワークショップだ。この実験では、うちわの外周が地上デジタル波の約4分の1であることを利用する。空気中の電波をうちわの縁のアルミホイルで覆われた部分と共鳴させ、アンテナの機能を再現した。完成したうちわを窓の外に向けると、接続したテレビに映像が実際に映し出された。
同イベントは、川崎市とかわさき新産業創造センターが共催した。当日は川崎市内の企業によるものづくりの体験講座も開かれた。多くの親子連れが会場に集まり、年齢に関係なく科学の面白さを体感した。