立ち上がりに難あり
関東大学バスケットボール1部リーグ戦が開幕した。慶大は3年ぶりの1部リーグ戦となり、4年生以外は初めての1部リーグ戦となる。初戦と2戦目には大差で勝利した。だが3戦目に王者東海大に大差で圧倒されてから3連敗。10チーム総当たりが18試合行われるリーグ戦において、今後は立ち上がりが課題になる。 (中澤元・森俊貴)
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【明大戦】先月6日 ○80―55
チーム一丸 後半で勝利
慶大は初戦で昨年度インカレ準優勝の明大と対戦した。立ち上がりこそ初戦のプレッシャーからか苦しんだが、チームプレイで勝機を掴み、80―55と大差をつけて勝利した。
試合序盤はシュートタッチに苦しんだが、固いディフェンスで譲らず、18―20で第1Qを終える。第2Q序盤で明大に引き離されるも、大元(環3)の3Pシュートやサワ(環1)のリバウンドなど攻守で落ち着きを取り戻し、32―33で前半を終える。
後半、主将伊藤(環4)の3Pシュートが口火となり、第3Qで54―45と勝ち越しに成功する。最終Qにはベンチメンバーも満遍なく得点を奪い、最後は副将吉川(環4)の3Pシュートで勝負あり。80―55と終わってみれば大差での勝利となった。
【白鷗大戦】先月7日 ○85―52
堅守を守り リベンジ成功
第2戦は春のトーナメントで黒星を喫した白鷗大が相手となった。序盤こそ拮抗した展開が続いたが、第2Qにディフェンスから流れを引き寄せた慶大が85―52と大差で白大を打ち負かした。
第1Q、両校ともペースを掴めずにロースコアで試合が進む。大元(環3)のスティールや黒木(環3)のブロックが光るが、あと一歩攻めきれず17―12で第1Qを終える。
続く第2Q、慶大は持ち前のディフェンスがかみあい、連続して24秒オーバータイムを奪取するなど、白大を完全に封じ込める。このピリオドで慶大が許したのはわずか7失点。ここで白大を大きく突き放し、37―19で前半を折り返す。
後半に入っても慶大の勢いは止まらない。ガード陣の3Pシュートも当たりだし、点差をさらに広げていく。試合終盤にはベンチメンバーを積極的に起用していき、最後まで流れを手放さなかった慶大が85―52で白大に大勝した。
【東海大戦】先月10日 ●41―90
王者強し 大差で敗北
第3戦目は、王者東海大との対戦。チームの底上げのためベンチメンバーも多く出場しチーム一丸となって挑んだ慶大だったが、東海大に圧倒され、41―90で今季リーグ戦初黒星となった。
立ち上がりから身長差で劣る慶大はリバウンドに苦しみ、9―19と10点差をつけられ第1Qを終える。第2Qに入っても慶大はアウトサイドシュートが決まらずリズムを掴めない。その間にも素早い攻守で得点を重ねる東海大に対し、伊藤(環4)とサワ(環1)の連続3Pシュートが決まるも差は縮まらない。21―46で前半を終える。
後半に入って、ベンチメンバーも多く出場しチーム一丸となって奮闘する慶大だったが、攻撃の手を緩めない相手に見せ場を作れないまま、第3Qが終わって29―67と大差をつけられた。最終Qも相手に圧倒され、手が出なかった慶大。終始リードを奪われ、最終スコアは41―90で今季リーグ戦初黒星となった。
【筑波大戦】先月14日 ●74―95
流れつかめず 粘り負け
第5戦は筑波大との対戦。立ち上がりを攻められるも前半は10点差の攻防を見せたが、最後は筑波大の堅実なプレーに粘りきれず、74―95で敗戦した。
開始早々から足を使った速い展開に持ち込んでくる筑波大に対し、慶大は対応しきれない。黒木(環3)のインサイドプレーや大元(環3)の3Pシュートで食らいつき、12―25で第2Qへ。筑波大がリードを続ける展開だったが、慶大も10点差で踏みとどまり、32―42で前半を終える。
第3Q序盤に筑波大に先手を取られるも、伊藤(環4)の3Pシュートがバスケットカウントとなり四点プレイで引き下がらない。55―69で最終Qへ。10点差での攻防は第4Qの序盤に大元の3Pシュートで9点差と一桁まで詰め寄る。しかし、慶大は「ゴール近くのシュートを決めきれなかった」(阪口HC)ことで、堅実に点を取る筑波大に最後まで押し切られた。74―95で敗戦し、今季リーグ戦3連敗となった。