第82回関東大学サッカーリーグ戦で慶大は第19節の東農大戦に勝利し、2位以上を確定させ、1部昇格を決めた。11月8日現在首位の慶大は、残り2節で2位の東海大と勝ち点6差。次節(11月16日、下田グラウンド)、慶大が勝利すれば優勝が決まる。
尚美大戦
後半2得点 昇格に王手
【慶大2―0尚美大】
慶大は前半から積極的に攻めに行くが、中盤にスペースが目立ち、逆に尚美大にチャンスを与えてしまう。尚美大の攻撃をゴール前で阻止し、前線にクリアするという流れで前半をしのぐ。
後半開始から日髙、14分に大森を投入した慶大は、息を吹き返したかのような勢いを見せる。29分に風間のヘディングで先制、31分に細かいパスを繋いで、日髙が強烈なシュートを決め2点目。試合終了直後にはPKを大森が落ち着いて決め、勝ち点3をものにした。
試合終了後、イ・ウヨン監督は「とにかく勝ててよかった。ここまで来ると疲れてくる選手もいるため、うまく調整しながら最後まで優勝目指して頑張りたい」と、昇格だけでなく、優勝を見据えたコメントを残した。
東農大戦
終盤勝ち越し 1部昇格決定
【慶大2―1東農大】
慶大が7年ぶりの一部昇格を決めた。引き分け以上で昇格が決まる試合で、序盤から素早いパス回しで多くのチャンスを作り出す慶大は前半21分、河井のパスに中川が合わせ先制する。しかし直後にFKのこぼれ球から失点し、同点で前半を折り返す。後半に入っても慶大が試合の主導権を握り、後半31分、大河が自ら得たPKで勝ち越し点を挙げ、終盤は東農大の猛攻を凌ぎ切り勝利した。
この勝利で1部昇格を決めたイ・ウヨン監督は「本当に嬉しい。去年、昇格を逃した悔しさがあったから、今年こそは絶対昇格するという気持ちだった」と語った。
また決勝点を挙げた大河主将は「先輩を含めていろいろな人の思いが報われた。後輩には1部で戦わせたいと思っていた」と話し、副将の巻も「1部ということでプレッシャーもあると思うが、それを楽しんでプレーしてほしい」と後輩にエールを送った。
東海大戦
後期初黒星 優勝お預け
前節で1部昇格を決めた慶大は、優勝をかけ東海大学との戦いに望むも、前半38分、39分に立て続けに点を取られてしまう。逆転を狙うもそのまま逃げ切られ、後期初黒星を喫した。
この試合で慶大は前期第9節以来の2敗目、得点が挙げられなかったのは第17節の青山学院戦以来。