ラグビーの関東大学対抗戦は中盤戦に突入。慶大は、帝京大戦引き分けの結果、今季の対抗戦自力優勝の可能性が早くも消滅した。だが、早大が8年振りに対抗戦黒星を喫するなど上位陣も軒並み足踏み状態。明大戦に勝利した慶大にもまだ付け入る隙はある。11月9日の立大戦(県営熊谷ラグビー場)を挟んで、11月23日、伝統の「早慶戦」を迎える。
帝京大戦
最後の詰め甘く 痛恨の引き分け
【慶大5―5帝京大】
慶大は前半、帝京大陣内で優位に試合を進めるも、なかなかゴールラインを越えられない。我慢の時間が続いたが、前半36分、慶大の自陣でCTB増田(環2)のパスを受けたCTB竹本竜太郎(環2)が40㍍独走しトライ。慶大が待望の先制点を挙げ、前半を終える。
だが後半18分、帝京大にトライを返されてしまう。試合を通じて、得意のキッキングゲームに持ち込んだ慶大だったが、あと一歩の詰めが甘く、結果引き分けに終わった。
明大戦
川本が活躍 明治に快勝
【慶大24―19明大】
慶大のエース・CTB増田が前半早々で負傷退場。だが、慶大はこの緊急事態にも慌てることなく冷静に対処した。まずは前半20分、明大陣内でペナルティを獲得すると、慶大は迷わずペナルティゴールを選択。これをSO川本(総4)が落ち着いて決め、慶大が先制点を挙げる。前半25分には、慶大ラインアウトの流れからボールを受けた川本が、明治ディフェンスの裏に絶妙なショートパント。これを、増田と交代で登場したCTB仲宗根(総1)が確実にキャッチしトライ。前半ロスタイムにも川本のペナルティゴールが決まり、前半を7点リードで折り返す。
後半も、この日抜群の冴えを見せた、川本のペナルティゴールで着々と得点を積み重ねていく。後半終了間際の明大の猛攻も、熱のこもった低く鋭いタックル、粘り強いディフェンスで凌ぎ切った。
▼川本 今日はエリアマネジメントを徹底できた。苦しかったけど、最善の形で試合を進めることが出来たと思う。