10月11日、12日の2日間、六慶祭(矢上祭、秋祭、芝共薬祭、三田祭、七夕祭、四谷祭)のうち矢上祭、秋祭、芝共薬祭の3つが行われた。それぞれ学部の特徴を発揮した展示や講演会が催され、多くの来場者を楽しませた。
上キャンパスで開催された矢上祭では講演会や各種企画、模擬店出店などが行われた。
矢上祭恒例の研究室企画では安西・今井研究室の「コミュニケーションロボット」など、理工学部の誇る先端科学技術が披露されていた。また、ステージ企画としてお馴染みとなった理工学部限定のミス・ミスターコンテスト「理系美人コンテスト」も盛況。今年のミスの座には高橋芽意さん(理3)、ミスターの座には五月女良平さん(理2)が輝いた。
講演会にはスペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗した宇宙飛行士の星出彰彦氏ら3人が招かれた。
多種多様な模擬店の中には日吉町自治会の出店するとん汁屋も見られ、来場者に温かいとん汁と笑顔を振る舞っていた。
理系学生だけではなく文系学生や地域住民、他大学の学生も数多く参加し、今年のテーマ「輪」に相応しく、人々の親睦を深めたことだろう。
七夕祭と並ぶSFCにおける恒例行事の一つで、今年17回目を迎えた秋祭のコンセプトは「私×秋祭」。秋祭は日々様々な研究、活動を行っている学生に表現、発信の場を提供している。それを通して何かを得るということを目指した。
屋外では数多くの団体が飲食店を営み、一歩教室やステージに足を運ぶと学生が日々の研究や活動の成果を披露した。
今年の秋祭ゲスト講演には、総合政策学部長の阿川教授の妹であり、エッセイスト、タレントとして活躍している阿川佐和子氏が招かれた。テーマは【SFC×阿川佐和子】。
祭の最後に打ち上げられた花火を見た人達は、「素晴らしい」と声をあげていた。
芝共立キャンパスで行われた芝共薬祭は、共立薬科大学で毎年行われていた共薬祭が、慶大との合併に伴い名称変更されたもので、今年が1回目。今回のテーマ「Change」には、合併を機に、より充実した芝共薬祭に変化しようという思いが込められている。
芝共薬祭では、薬学部受験生を対象としたキャンパスツアーや大学説明会、医学部皮膚科学の天谷雅行教授による特別講演会が行われた。また、屋外には模擬店が並び賑わいを見せたほか、ステージではお笑い、ダンスなどの企画が観客を盛り上げた。
実行委員長の伊東敏さん(薬2)は、合併に伴う運営面での変化について「苦労した点は、資金調達の仕方が変わったこと、日吉に移った1年生と連携しづらくなったこと。他学部の学園祭実行委員との交流が生まれた点は良かった」と話した。