9月8日、SHIBUYA BOXXで『a piece of peace』というチャリティーライブが行われた。アメリカの同時多発テロから6年が経過するのに合わせて行われたものである。
この企画の主役となったのは、我々若者の世代だ。企画発案者はライブにも出演したバンド・ZIN—SILのボーカルYOSHIさん。「海外で過ごした時、徴兵制のある国の友人達と平和について話していて、『平和な環境で育ったお前に平和が語れるのか』と言われた。ならば逆に、そんな自分でも訴えられる平和があるはず。そう考えて発案しました」と話す。「今年のテーマはまず『自分自身の平和』で、僕はそれをしっかり感じたい。来年以降も平和をテーマにイベントを行うつもりです」。
また、ライブでの収益金はNPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)によって、ネパールの小学校建設のための資金に充てられる。IVUSAは93年に設立され、会員数は現在全国の大学に800人ほど。「主な活動は、社会福祉や環境保護などの4点を重視したボランティア活動。『熱意は人を動かし、社会を動かす』をコンセプトに活動しています」。神奈川支部長の矢野緑さん(フェリス女学院大学)はそう話す。現在慶應生の会員は10人程度。「いつでも協力者を募集中です。社会を変えたい熱い思いを抱いている方、一緒に活動しましょう」
社会を動かし、働きかけたいという彼らの活動。そんな彼らに、我々も刺激を受けずにはいられない。
(羽原隆森)