10月1日三田キャンパス北館ホールで、第7回日韓ミレニアムフォーラムが開催された。当フォーラムは、慶應義塾大学・早稲田大学・高麗大学校・延世大学校が、私立大学という立場から日韓の関係強化を目指す2002年から始まったフォーラムである。4大学が毎年交代でホストを務め、今年は150年記念を迎えた慶應義塾大学で開かれた。

 今回のテーマは「21世紀における知識と大学の役割」であり、各大学の学長・総長による「知識と大学の役割…過去、現在、未来」というテーマでセッションが行われた後、日韓および東アジアの政治、グローバリゼーションと世界経済に関するセッションが行われた。

また、各学長・総長らによる共同コミュニケが発表され、4大学が知識の伝承と創造における役割を果たし続けること、教育・研究交流を通して両国関係の発展に取り組むこと、未来を担う若い世代を的確に導くこと、今後具体的な教育・研究上の交流計画を充実させることが安西塾長より声明された。

 延世大学校総長のキム・ハンジュン氏は「国立大学ができる範囲を超えて、両国の発展に尽くしたい」と述べ、高麗大学校総長のイ・ギス氏も「来年は高麗大学が主催。具体的な分野の準備をしたい」と話し、日韓関係および4大学の協力関係発展に意欲的な姿勢を見せた。