同期の期待胸に ボランチで勝負したい

「大学入学当初はプロになれると思っていなかった」。大学2年時のU―19日本代表選出をきっかけにプロを意識した。プロでは通用しないのではないかと感じていた技術は、同年代のプロ選手と練習を重ねる中で磨かれていった。
その後、U―19日本代表の活動と並行して、2010年8月から清水エスパルスの練習にも参加。プロ選手に囲まれる環境でゴトビ監督からかけられた言葉は「もっと勝敗にこだわる選手になれ」。
学生サッカーとプロの選手の意識の違い、細かな部分へのこだわりを肌で感じた。一方で、持ち味のディフェンス面はプロでも通用すると自信を深めた。
「プロに特別な想いはなく、またもう一つ上のレベルでサッカーをやれるということが楽しみであり、がんばりたいという気持ちが強い」と話す藤田選手。プロでは自身のプレースタイルである豊富な運動量を活かし、ボランチで勝負したいという。
Jリーグでのプレー経験もある慶大ソッカー部・須田監督からは「プロ入りは目的ではないので、1年目から試合に出られるように頑張れ」との言葉をもらったとのこと。また、「同期で自分だけがプロでサッカーを続けられることには特別な意味があると思う。同期の期待を背負ってがんばりたい」と述べた。
「まずは試合に絡めるだけの実力をつけること、自分の良さはそれに向かって努力できることだと思うので精いっぱい頑張りたい」と意気込みを語った。慶大のエースは新しい舞台で目標に向かって努力し続ける。
(寺内壮)