候補者対談

両組で共通する点は塾生から徴収し再分配している「自治会費交付金」に関する改革。内容の違いが争点になる。

 

伊藤さん 自治会費増額・予算見直し、協議会運営の土台固め

公約

① 交付金の増額と適正配分

② 加盟団体の体制整備及びコンプライアンスの徹底

③ 各キャンパスや諸団体との連携強化

 

第1組の伊藤さんは交付金の増額を念頭に置いている。現在の徴収額750円を、まずは1000―1500円の幅で引き上げる方針。適正配分に向けて昨年度同様、配分の金額を厳正に見極めるとした。予算編成は、優先順位や団体の活動内容を十分に考慮しゼロベースで組むという。

 

岸さん 全塾生にチャンスを、オープンな広報と配分

公約

① 全塾生のあらゆる広報活動を応援する

② 全塾生の声を反映させる仕組みを作る

③ 財政健全化を進め、既得権益を見直す

 

一方、第2組の岸さんは交付金の増額を考えていないわけではないが、例年実現していないため公約としては挙げず、重きを置くは交付金の配分先とした。公認団体に限らず、塾生ならば全員にチャンスを与えるべきとして非公認団体や団体非所属の塾生への配分を目指す。具体的な策は現在模索しているという。増額をしないためにリソースの確保に懸念が残る。交付金の分配額を再考する手段としては、配分額の厳正なチェックを挙げた。

 

―自治会費交付金について

伊藤「交付金は増額を考えています。まずは倍ほどに、徐々にです。配分額は昨年と同じように金額を厳正に見極めたいと思います」

岸「配分されるところを見ていきたい。塾生ならば誰でもチャンスをつかめるような配分を目指したい」

―そのほか、柱の公約は

伊藤「団体に規約を持たせコンプライアンスを徹底させることも大切。団体の3分の1は規約がない。団体をチェックしていくのも重要だと思います。そして他団体、キャンパスとの提携です。全塾の所属団体も増やしていきたい。SFCは秋祭実行委員会ぐらいしか所属していないですしね」

岸「全塾協議会のことをよく知ってもらえるような広報活動をしたいです。ネット上でもっと推進していきたい。あとは塾生の声をもっと反映させる。学事の開閉時間や教室申請など身近なことで。メールで意見が言える『目安箱』のようなものを作ってもいいと思う」

―お互いに公約を見て

伊藤「既得権益の見直しとあるが、どういったものを指しているのか」

岸「秋祭とか。10万という、三田祭に比べて少額しか充てられていないことについて、分配のラインはどうなのかなと」

―既得権益の話が出たが、予算についていま問題視していることは

伊藤「まだ共済部の予算が決まってないのですが、本当に(共済部で契約している業務補助スタッフの給与が)2人で140万円も必要なのかと」

岸「私は体育会に所属していて全塾協議会にとっては外部の人間。それほど内情を把握できていません。ですが選出された際にはしっかりと見極めていきたい」

―最後に投票する塾生にメッセージを

伊藤「当選したら2年目のノウハウを生かして塾生の皆さんの良き生活のために努めていきたい」

岸「学生団体のトップとして塾生ならば知っておくべきことを知らせたい。そして私は外部からの立候補だが協議会の内情にも一石を投じられたらと思います」