十二月五日、日吉記念館において、第四十八回早慶ボクシング定期戦が行われた。結果は、5―2で慶大の勝利。見事昨年の雪辱をはらすことができた。この試合で、十一年間務めた塾ボクシング部監督を退任される大倉監督を、勝利で送り出すこととなった。早慶ボクシング定期戦通算成績は、慶大の12勝32敗4引き分けとなった。

(51kg級)K浅山●W前田
(54kg級)K近江●W新井
(55.5kg級)K青山○W岡島
(57kg級)K室田○W中西
(60kg級)K平山○W福島
(64kg級)K大倉○W久高
(69kg級)K高野○W水野

退任なさる大倉監督にお話を伺った。

―この試合への意気込みは
大倉監督「自分にとって最後の早慶戦。何としても勝ちたかった」

―今日の試合を振り返って
大倉監督「皆よくやってくれた。試合に出ていない選手も、会場のセッティングなど協力してくれた」

―1年生が四人も出場していることについて
大倉監督「四人全員が付属高校から上がってきた選手で実力がある。この流れが続けば、部が強くなり塾の新しい歴史が開けていく」

―慶大ボクシング部での11年間を振り返って
大倉監督「ここに居られてよかった。超嬉しい(笑)ありがとう」

―これからどんな部になっていって欲しいか
大倉監督「ウチはスポーツ推薦もなく、大学に入ってからボクシングを始めるものもいる。本当の意味での『学生スポーツ』。それでも推薦をとっている早稲田に勝てる。まさに『練習は不可能を可能にする』。この伝統を続けていって欲しい」

青山主将(4年)「必ず勝って監督を送り出そうという、七人全員の決意と覚悟があった。また、このメンバーでできる最後の試合だから、絶対笑って終わりたかった。自分自身、関東アマチュア選手権で優勝し関東チャンピオンになるなど、ボクシングを通じて成長できた。後輩には、どんな時も自分を信じて頑張って欲しい」