国立国会図書館を利用したことはあるだろうか。その魅力、塾生としての利用方法について文学研究科図書館・情報学専攻の小泉公乃助教(有期・研究奨励)に伺った。
国会図書館は「文化の伝承、真理がわれらを自由にする」という理念の元に、国内の出版物を国会図書館に納本することを義務付ける納本制度によって、極めて多くの出版物を所蔵している。また、資料保存の観点から閉架式を採用しており、利用者は館内での閲覧のみ可能となっている。
敷居が高いイメージがある国会図書館だが、「まずは足を運ぶことに価値がある」とのことだった。蔵書数もさることながら、特筆すべきはそのレファレンス機能の質の高さだ。「国会図書館には、主題別に専門の図書館員がおり、資料を効率的に探せます。また調べ物のプロがどうやって資料を探すか体験することで、自分の研究に対してスキルアップもできる」と小泉助教は塾生への利用を勧める。
また、国会図書館はウェブ上のサービスも充実している。ネット環境があればどこからでも蔵書や雑誌記事などの検索ができ、明治・大正・昭和前期などの資料を公開する「近代デジタルライブラリー」などの電子図書館も利用可能だ。
塾生は課題などの資料探しにもぜひ国会図書館を利用し、知的好奇心が満たされる楽しみを実感してほしい。 (佐藤万貴)
写真は国立国会図書館電子情報企画室提供