雨が降って、ジメジメしたすっきりしない日が続く。外出するのはおっくうで、体もなんだかだるくなる。何か良いリフレッシュ方法はないものか。天候を気にすることなく気持ち良い汗をかける場所を求めて、スポーツジムへ駆け込んだ。
「パコン」と非常に爽快な音が響いている。施設には、四方を壁に囲まれたコートがあった。大きさは、幅6・4㍍、奥行き9・8㍍で、高さは約5・6㍍。ゴーグルを着用した2名のプレーヤーが、目の前の壁に小さいゴムボールを交互に打ち合っている。壁打ちテニスを想像してみてほしい。
これはロンドンで生まれた、スカッシュという室内球技だ。全日本大会で3位の経歴を持つ清水孝典さんに、競技の魅力を伺った。
何だか難しそうだけど…
スカッシュのボールは、どんな強さで打っても、壁に当たり跳ね返ってくる。自分の体の後ろに来たボールも、横の壁を使い反射させることが出来る。ボールが取りやすいので、ラリーが続きやすく、楽しい。初心者が挫折を味わうこともなさそうだ。
女性でも楽しめるの?
ラケットの重さは110~200㌘程度で、300㌘前後のテニスラケットと比べて軽いといえる。ボールを打つのに、強い力を必要としない。ガットが細いため、打感も分かりやすい。
嬉しい効果もある。ボールを打つための踏み込み動作は、ヒップアップに効くそうだ。また他のスポーツより運動量が多く、その日のうちに筋肉痛になる方もいるそう。ダイエット中の女性にもぴったりだ。
こんな人が始めている
スカッシュを始める際の動機は、人それぞれだ。スカッシュがオリンピック競技の候補になった後はメディアでも頻繁に取り上げられるようになり、「スカッシュをやってみたい」と思う人が増えている。また、「スポーツをやりたいと思ってもテニスはありがち。他のプレーヤーと技術の差があまりない状態で始めたかったから、スカッシュを選んだ」という方もいる。
そのためプレーヤーの層は幅広く、小さな子どもから80歳代の方までいる。また、運動未経験者の方も多いという。スカッシュはいくつになっても、誰でも始められる生涯スポーツだ。
大会に出てみたい
スカッシュの大会は主に三段階に分かれていて、初級者でも公式試合に出場することが出来る。プレーヤー数も少ないので今から始めて上達すれば、プロになることも夢ではない。
スカッシュはとても魅力的なスポーツのようだ。初心者、女性、年配の方、モテたい方、本気でプレーしたい方、それぞれが楽しめること間違いないだろう。
運動着と室内履きさえあれば、その他の道具はレンタルで手軽に始められる。スカッシュを始めて、梅雨のストレスも「スカッ」と、吹き飛ばしてみてはいかがだろう。
興味をもった塾生は、三田キャンパスからほど近いジムでも体験できる。スパ白金(03―3444―5811)へお電話を。
(玉田萌)